Sto乾式吹付けモルタル工法
優れた施工性能でライフサイクルコストを低減
コンクリート構造物の断面修復に用いられる、プレミクストモルタルを使用した乾式吹付け工法です。
優れた施工性、速乾性、高品質断面形成が特徴で、ライフサイクルコストの低減、現場環境の改善を図れます。
技術の概要
本工法は、コンクリート構造物の補修・補強工法として、ドイツSto社の製品・技術を導入したポリマーセメントモルタル吹付け工法です。同社はヨーロッパでコンクリート補修において30年以上の実績があります。当社もこの工法の導入により、経済的かつ耐久性の高い補修・補強工事を提供いたします。乾式と湿式の違い
湿式吹付け
水とミキシングされたポリマーセメント
乾式吹付け
乾燥 ポリマーセメント
特徴・優位性
優れた施工性
- 長距離圧送で広範囲の施工が可能(水平最大300m、垂直最大150m)
- 鉄筋裏等の狭隘部への充填性に優れる
- 速乾性があり、桁や橋台等の振動下での施工性が良い
- 天井面での厚吹き施工が可能
- 長時間の施工中断が可能で管内閉塞がない
- 現場でのミキシング作業が不要
高品質断面形成
- 時速200kmの高速吹付けにより細部まで充填、高密度な断面を形成
- 母材コンクリートに強固に付着
- 高性能ポリマーセメントによる弾性係数の低減、母材変位に追従
- 中性化や塩害等に対する耐久性に優れ、コンクリートの長寿命化が図れる
- 早期強度発現
現場環境の改善
- サイロシステムによる省力化と発生粉塵の低減
- 梱包ゴミや残モルタル、洗浄水がない
適用構造物
- トンネル
- 擁壁
- 橋りょう
- 水利構造物
- 港湾施設
- プラント設備
- 上下水道施設
- 管渠
- 函渠
- 鉄塔基礎
- その他の建築等、母材がコンクリートであるもの
施工の流れ
1.ハツリ状況
2.高圧洗浄(50MPa)
3.鉄筋防錆剤塗布
4.乾式吹付け状況
5.表面保護(必要に応じて)
他の工法との比較
乾式吹付工法 | 湿式吹付工法 | 左官工法 | |
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圧縮強度 | 60N/mm2(材齢28日) | 40.8N/mm2(材齢28日) | 25~45N/mm2(材齢28日) |
付着強度 | 2.5N/mm2(材齢28日) | 2.5N/mm2(材齢28日) | 1.0~2.4N/mm2(材齢28日) |
弾性係数 | 29.6KN/mm2(材齢28日) | 19.8KN/mm2(材齢28日) | 19.2KN/mm2(材齢28日) |
総合評価 | 施工能力、品質、経済性に優れる。 | 長距離圧送は不可(80m程度まで)。表面の金コテ仕上げが容易、リバウンド・粉塵が少ない。 | 機械運搬が不要で、小規模施工では経済的。施工品質は鉄筋背面・上向き施工では不確実。技量に左右される。 |
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